歩み寄り

日本🇯🇵+インドネシア🇮🇩=??

アンパンマン

Assalamalaikum アッサラームアライクム

 

この間テレビでやなせたかしさんの特集が放送されていて、アンパンマンというアニメの裏に秘められたやなせさんのメッセージを知りました。

 

戦争を経験されたやなせさんは

武器や力で悪を倒すのが”正義のヒーロー”ではなくて、困っている人を助けるのが真の”ヒーロー”だという考えを持っていたらしいです。

 

「ほんとうの正義というものは、けっしてかっこうのいいものではないし、そしてそのためにかならず自分も深く傷つくものです」

 

だからアンパンマンは自分の顔をあげていたのか!と小さい頃アンパンマンを見ていたときには気にしていなかったその意味を知りました。あんなに繰り返し見ていたアンパンマン、実は大人の心にも響くものがあるんだなー。とその特集を見て思いました。

 

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日本では絶大な人気を誇るアンパンマンですが

インドネシアやマレーシアではドラえもん・しんちゃん・忍たま乱太郎などが人気アニメで

アンパンマンの認知度はほぼ0

 

びっくりするくらい向こうでアンパンマンを見たことがありません。

 

 

でも アンパンマンに秘められたやなせさんの想いを知って、困っている人がいれば(自分のできる範囲で)助けるという精神は イスラームの教えにも共通しているなーと思いました。

 

 

というのも

 

私がピピやピピの友達と繋がり始めて本当にびっくりしたのは、友人同士でのお金の貸し借りがあまりに日常的に行われていたこと。自分だって日本で生活していくのにお金がいる状況なのに、お金がなくて困っている友人に万単位でお金を貸す彼ら。

 

いくら親しくても万単位のお金を よく貸せるなー。自分もきっとそのお金が必要だろうに、凄いよなー。ちゃんと返してくれるのか?とか心配に思わないのかな?

 

というのが当初の私の本音。

 

 

ピピが日本に来る際にも、お金を貸してくれた友人がいたそうなのですが、ピピとその友人が久々に会って、日本に行きたいと思っている話を伝えると、その方は「お金は足りそうなの?足りなかったら貸すよ」と言ってくれたそうです。久々に会う友達にそう言えるって凄いですよね。なかなか出来ない。

 

 

思い返すと私がマレーシアに留学中

友達とフードコートでお茶をしていたり、買い物をしていた時に

 

目の不自由な人、身体の不自由な人が私たちの席に来て、お金を下さいって言われる事が多々ありました。

 

最初は 初めての経験だったのでどうしたら良いか分からず、凄く戸惑ったのですが、私の友人は躊躇うことなくその時持っていた小銭を渡していました。

 

ある日 同じような状況に遭遇して

失礼なことは承知で 友達にこう聞いた事がありました。

 

「ねぇねぇ、今お金を下さいって言ってきた人、本当に目が見えるか見えないか 分からないじゃん?なのに何も疑わずにお金を渡すの?」

 

そうすると友人はこう言いました。

 

「正直、僕にもあの人が本当にお金に困っているのか、それとも嘘なのか分からない。でも神様は全てを知っているから。だから僕にできる事は 少ないお金でも自分にできる事があるならそれをする事。」

 

 

その時初めて

神様は全知全能(神様は全てを知っている)という考えが 彼らの日常に当たり前のものとして存在していることを実感しました。

 

 

またある日には

スーパーで買い物を終え、駐車場で荷物を車に乗せていた時にひとりの男性が来て、

 

学費を払う余裕がない家庭の子供達のために学校を建てる資金を集めていると言われました。

その時は 私も持っていたお金を寄付したのですが、その後ちゃんと学校が建てられたのかどうかは知りません。でも大事なのは その時に私が自分に出来ることをしたかどうかなので、そんな事はあまり気になりません。もちろん、寄付したお金が役に立って、少しでも多くの子供がちゃんと教育を受けることができるようになったのなら この上なくAlhamdulilah ですが。

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→お金を寄付した人に証明書を渡しているとのことで私もそれを受け取りました。私が日本人だと知った彼はとても喜んでくれたので記念写真をパシャリ。

 

 

これはマレーシアでの出来事ですが、お台場にピピと遊びに行った時にも ムスリム と思われる男性が寄付を呼びかけていた事がありました。日本でも こういう場面に遭遇する可能生が0じゃないんですね〜。

 

 

ピピのお母さんも

何か料理を作って 余る事があれば近所の方に配るそうです。お腹が空いている人がいるなら自分達の食事を分けるという行為が当たり前のように行われているみたい。

 

 

自分の生活がギリギリであっても

困った人がいれば助ける、分け与える

これが当たり前に行われている環境。

日本でぬくぬく育った私には衝撃的であり、また魅力的でもあります。(日本にいるとなかなか寄付を呼びかけられることもありませんが)

 

 

自分に余裕がないときって自己中で周りが見えなくなりがち。でもそんなときこそ、周りへの配慮を忘れず、感謝を忘れずにいたいものです。

 

私たちは人間なので、アンパンマンのように自分の顔はあげられませんが、家族や友達へのさりげない気遣いというのは誰もができる 人を幸せな気持ちにさせる素敵な行動だと思います。

 

やなせさんがアンパンマンという作品を通して伝えたいメッセージは、日本人だけではなく、ムスリム にもきっとヒットするんじゃないかな?

 

インドネシアやマレーシアでアンパンマンが人気になる可能性は大いにありますよね♪

 

 

それでは

Assalamalaikum